前回の記事でフレーム計算について触れたが
(参考:
フレーム計算をすると見えてくることその1)
人によってはする意味を感じなかったと思う。
なぜなら上記のフレーム計算をしだす頃には大抵の固めを理解していて、その上で新しく連ガ構成を発掘する時くらいに使うかもしれないくらいだからだ。
今回行うフレーム計算は知っておくと割と役に立つレベルにはなっているはずだ。
今回は
打撃を刻んで無敵技をガードする方法について解説する
人によってはこんなワンシーンを見たことはあるだろうか(容量対策のため画質とサイズを落としていますがそこは許して下さい)
これはガードを仕込みながら2Aをポチポチ押すことでできるのだが人によっては
「相手が昇竜を振るのを読んでちょうど上手い具合にガードができただけでしょ?」
などとこれは2Aを出すか出さないかの読みあいの上で成り立った現象だと思っていた人がいるだろう。
しかし、これはフレーム計算をすると攻撃側が失敗しなければ相手が最速で昇竜を擦ろうと絶対にガードができる読み合いが必要ない固めであることが分かる。
この固めがフレーム上できるキャラと技及び発生別の無敵技は下に記載しておく。
発生11F以上の無敵技をガードしながら打撃を刻めるキャラと技
キャラ |
技名 |
咲夜 |
4A |
レミリア |
4A |
鈴仙 |
4A |
文 |
2A |
チルノ |
2A |
美鈴 |
4A |
発生12F以上の無敵技をガードしながら打撃を刻めるキャラと技
キャラ |
技名 |
霊夢 |
4A |
魔理沙 |
4A |
アリス |
4A |
紫 |
4A |
諏訪子 |
4A |
発生13F以上の無敵技をガードしながら打撃を刻めるキャラと技
キャラ |
技名 |
妖夢 |
4A |
文 |
4A |
早苗 |
4A |
美鈴 |
2A |
発生14F以上の無敵技をガードしながら打撃を刻めるキャラと技
発生15F以上の無敵技をガードしながら打撃を刻めるキャラと技
発生16F以上の無敵技をガードしながら打撃を刻めるキャラと技
発生17F以上の無敵技をガードしながら打撃を刻めるキャラと技
発生11F未満の無敵技(このテクニックでは無敵技をガードすることができない)
キャラ名 |
技名 |
暗転(F) |
発生(F) |
備考 |
霊夢 |
天覇風神脚 |
4 |
9 |
|
パチュリー |
エレメンタルハーベスター |
2 |
8 |
|
幽々子 |
華胥の永眠 |
7 |
8 |
|
鈴仙 |
Bアンダーセンスブレイク |
|
10 |
・レベル2以上
・上半身無敵のみ |
発生11Fの無敵技
キャラ |
技名 |
暗転(F) |
発生(F) |
備考 |
パチュリー |
エメラルドシティ |
|
11 |
・レベル2以上 |
幽々子 |
逆さ屏風 |
|
11 |
|
幽々子 |
ギャストリドリーム |
8 |
11 |
|
美鈴 |
大鵬拳 |
9 |
11 |
・上半身無敵のみ |
発生12Fの無敵技
キャラ |
技名 |
暗転(F) |
発生(F) |
備考 |
全キャラ |
霊撃 |
|
12 |
|
発生13Fの無敵技
キャラ |
技名 |
暗転(F) |
発生(F) |
備考 |
霊夢 |
B昇天脚 |
|
13 |
・レベル4までは上半身無敵。レベル4からは打撃無敵 |
魔理沙 |
Bミアズマスウィープ |
|
13 |
・レベル1までは上半身無敵 |
魔理沙 |
エスケープベロシティ |
10 |
13 |
|
妖夢 |
B弦月斬 |
|
13 |
・レベル1までは上半身無敵 |
レミリア |
不夜城レッド |
2 |
13 |
|
紫 |
魅力的な四重結界 |
5 |
13 |
|
天子 |
天道是非の剣 |
7 |
13 |
|
天子 |
天地開闢プレス |
7 |
13 |
|
諏訪子 |
古の鉄輪 |
|
13 |
・レベル3まで無敵なし
・しゃがみ状態からの発動に限る |
発生14Fの無敵技
キャラ |
技名 |
暗転(F) |
発生(F) |
備考 |
レミリア |
デーモンロードクレイドル |
|
14 |
・レベル1までは上半身無敵 |
鈴仙 |
Bアンダーセンスブレイク |
|
14 |
・レベル1のみ |
空 |
八咫烏ダイブ |
56 |
14 |
|
発生15Fの無敵技
キャラ |
技名 |
暗転(F) |
発生(F) |
備考 |
咲夜 |
インスクライブレッドソウル
|
13 |
15 |
|
パチュリー |
サイレントセレナ |
13 |
15 |
|
鈴仙 |
Cアンダーセンスブレイク |
|
15 |
・上半身無敵のみ |
鈴仙 |
エックスウェイブ |
13 |
15 |
・上半身無敵のみ |
衣玖 |
羽衣は空の如く>4A |
10 |
備考 |
・スペカ発動後にお互い行動した場合衣玖は3F有利になるので発生8Fの4Aを出すとスペカ入力をしてから15F目に発生する |
発生16Fの無敵技
該当技なし
発生17F以上の無敵技
キャラ |
技名 |
暗転(F) |
発生(F) |
備考 |
霊夢 |
封魔陣 |
9 |
17 |
|
霊夢 |
八方鬼縛陣 |
14 |
20 |
|
アリス |
トリップワイヤー |
11 |
備考 |
発生:糸 22F,人形周囲 23F |
アリス |
ドールズウォー |
15 |
37 |
|
妖夢 |
円心流転斬 |
13 |
17 |
|
妖夢 |
成仏得脱斬 |
10 |
19 |
|
レミリア |
スカーレットデビル |
19 |
20 |
|
幽々子 |
反魂蝶 |
5 |
備考 |
発生:1~3回目 38F,4回目 24F |
萃香 |
ミッシングパワー |
2 |
20 |
|
萃香 |
ミッシングパープルパワー |
2 |
20 |
|
萃香 |
天手力男投げ |
7 |
17 |
|
文 |
天孫降臨の道しるべ |
10 |
20 |
|
衣玖 |
エレキテルの竜宮 |
9 |
18 |
|
天子 |
昇天突 |
|
19 |
|
早苗 |
B乾神招来 御柱 |
|
21 |
|
早苗 |
忘却の祭儀 |
7 |
25 |
|
チルノ |
アイストルネード
|
17 |
22 |
|
美鈴 |
彩光風鈴 |
13 |
19 |
|
美鈴 |
彩光乱舞
|
13 |
19 |
|
空 |
十凶星
|
16 |
37 |
|
諏訪子 |
洩矢神 |
9
|
20 |
|
では、何故先ほどの動画でやった事がフレームで見ると読みあいが必要ない固めであるかを計算していく。
今回は動画で見せた文の2Aのフレームを見ていく。
キャラ |
技名 |
発生(F) |
全体(F) |
硬直差(正ガード)(F) |
文 |
2A |
7 |
16 |
0 |
前回の記事で相手の硬直フレームを技の発生(当たるタイミング)が同等か下回っていれば連ガになると書いた。
まず大前提として今回動画では相手が弦月斬を出せているので相手が昇竜を出せるように攻撃を非連ガにしなくてはならない。非連ガにするには技を遅らせた分のフレームと発生フレームを足した数値が相手の硬直フレームを上回っていれば良い。
なので、以下のように計算すると2A>2Aの間隔を何F遅らせればいいのかが分かる。
2Aの全体フレーム-2Aの発生フレーム+硬直差フレーム=2A正ガード時の相手の硬直フレーム
計算式通りに計算すると
16-7+0=9
となることから2Aを正ガードした時の相手の硬直は9Fであることが分かる。
技を遅らせるフレームをXとすると、2回目の攻撃である2Aも発生が7Fなので
9>7+X
となり、Xが3以上あれば硬直フレームである9Fを超えるので非連ガになる。
したがって
計算した結果2Aをガードさせた後3F遅らせて2Aを刻めば非連ガで2A固めが出来る
(実際には打撃を当てた時にお互いに10Fのヒットストップがかかるのでヒットストップのフレームも計算に入れるのであれば3+10=13となる。したがって、実際に行う時には2Aをガードさせた後に13F遅らせてもう一度2Aを刻めばよい)
ことが分かったが、重要なのはその2Aを昇竜など無敵で避けられた時の文の残り全体フレームだ。
全体フレームというのは上記の表通り発生フレーム+硬直フレームで成り立っている。
この技術は相手の硬直フレームが切れる瞬間に攻撃が当たるように2Aを出すことで全体フレームを減らす連係である。
今回のケースでは文の2Aの発生は7Fなので攻撃が出るまでに6F分の隙間がある。その隙間を2Aをガードさせた時に生じる相手の硬直フレーム中に出すことで軽減させているのだ。
文の2Aは発生が7Fだが、3F遅らせて2Aを出しているため非連ガとなる。さらに、発生7Fの内6Fは相手の硬直フレームで軽減されるため相手が動ける時には発生フレームが
7-6=1 となり、上記の通り全体Fには発生Fも含まれているので16-6=10となる。
文の2Aが
相手の硬直が解けた時から数えると発生1F、全体10Fの技に変貌する。
この説明を表にしたので文で分からない人は是非読んでみて欲しい。(クリックで拡大できます。)
ここまで書くと分かると思うが、この刻みを繰り返された相手が切り返そうとした場合
- 無敵技入力猶予が1F(2Aの硬直が切れてから2Aをガードするまでの間隔が1Fのため)
- 発生11F以上の無敵技はガードされてしまう(2Aを刻まない間はガードが出来るため)
と切り返しがとてもしにくくなってしまう。
11F以下の全身無敵技はスペルカード以外では存在しない。パチュリーのエメラルドシティですら発生11Fなのでコマンドをしっかり入力できていればガードが成立する。
特に文は2Aが下段技なので暴れたり無敵技を出してくる相手にはしっかりガードを仕込みながら刻み続けて、相手が暴れなくなってきた頃に遠Aで中段を振ることで崩しを狙っていくことができるので強力である。
他のキャラの場合でも有利な状態で固めつつカードゲージを回収したり呼びたい天候を呼ぶための時間稼ぎをする、移動しようとした所を4A以外の技で狩る、技を出しながら状況を確認するなどこの刻みを覚えるだけでかなり行動の幅が広がる。実質発生1Fなので出してれば基本潰されることはないので精神的に余裕を持つことも出来るので上の表に記載してあるキャラ、特に文やレミリアは覚えておきたい。特にレミリアは文の2Aよりもフレーム的に優秀なのでおすすめ。
冒頭でも触れたが読み合いになっていると思った連係が実は読み合いではない部分があったりして
「2A刻みは昇竜との読み合い」と「2A刻みには昇竜も通らない」では大きく意味が違ってくる。
この情報を知っているかどうかでこの固めをされた時の対応も違ってくるはずだ。
他にもフレームを調べると、刻みの他に「~の射撃をガードさせた後に~をするとフレーム上ではリスクが少ない」といった連係はあるが、それらはこの記事を読んだ人が自分で調べてみて欲しい。気が向いたらこのブログでも書くかもしれない。